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「起床」の研究

*運営委員Hの研究です。


研究背景)

私はこれまで「起床」の苦労をかかえてきました。小中学校では朝起きれないことが一因となり不登校を経験し、高校大学も休みがちで半中退、留年、中退というルートを辿りました。生活リズムはめちゃくちゃで、明け方鳥がちゅんちゅん鳴き出してから眠くなり、12時間寝て、腹が減ったので起きるというような生活を長くしていました。毎朝決まった時間に起きて社会人生活をするなんてこと自分にはできない……とよく悩んでいたものです。

ただ、近頃(20代後半から)は、恐らく以下に書くような生活上の工夫、環境変化、自律神経の発達などにより、まあまあ朝起きができるようになりました。時々遅刻はしますが、ヘコヘコ謝っていればリカバリー可能な範囲です(多分できていると思う)。

そういうわけで、自分なりに色々試行錯誤をしてきて、いくつかライフハックと呼べそうな研究成果を積んできたので報告したいと思います。


研究成果)

教訓① 道具に頼る、道具を自分に合わせて改良する

かつて夜に轟音目覚まし時計をいくつセットしても、朝には寝ぼけた頭でいつのまにかスイッチオフにしていました。起床直後の自分の行動は全く信用なりません。


そこで、目覚まし時計をプラスチックの網かごのなかにいれて、南京錠をかけ、解錠しなければ止められないようにしました。鍵は家の外に置いておきます。鍵を取りにいく間に目が覚めて、爽やかな朝を迎えられるという目論見です。モーニング自分は籠ごと目覚ましをガタガタさせて停止スイッチを押す、鉛筆を隙間から差し込んで止めるという蛮行に及びましたが、ちょこちょこ改良して、鍵を開けねばペンチでも持ってこないと絶対に止まらないように改良しました。

イメージ図


教訓②「起床即キッチン」の術

ただ、一回起きても、だるいだるいと布団でスマホを触っていると二度寝してしまうという事態が起きました。目覚ましは止めているのでまた半日睡眠コースです。


そこで、ベッドの外で起床即やることを決めました。水を飲む、珈琲をいれる、冷凍ご飯をレンジでチンする、などです。習慣づけして身体に馴れさせます。「起きて学校に行く/仕事に行く準備をする」という一連の行動は、起床と関連づけると、考えるだけでかったるくなるので、やめておきます。起床と関連づけるべきことは、「数歩先で・5分くらいで取りかかれること」です。


教訓③ スマホ、PCは布団から離れたところで充電すべし

基本ですが、意外と重要です。スマホを目覚ましにすると、ベッドでスマホを触ることになりがちなので、ちゃんと目覚ましを買います。自分のようなスマホ依存、PC依存な人は特に。また、この教訓は「寝る前に光り物に触るべからず」というよい寝付きのための教訓を守ることもできます。さらに、②を実行する際、スマホ、PCを目的地に配置しておくと、モーニング自分をベッドから引き離しやすくなります



教訓④ 「布団」から出られないならば、「布団」を着込む

私は寒いのが極端に苦手で、毎年冬場は起床のつらさがヒャド、ヒャダイン、ヒャダルコ、マヒャドと化していました。上記の工夫をしてもつらい。起きるのも起きてからもつらい。着替えがつらい。暖房をつけてもつらい。


ぬくぬくの布団から出るときの温度変化がとにかく無理のようでした。


そこで、前夜、就寝時から、下着はユニクロのヒートテックを上下、上着にウルトラライトダウンを着込んで十分身体を保温し、布団は夏場のような軽いもので寝るようにしてみました。羽毛布団を着込んだような形で、全身もふもふ。保温を布団に頼ることをやめました。これは、肩がこる、気温に合わせて着込む服の調整をしなければならないという問題はありましたが、自分にはなかなか効果的で、朝布団から抜け出るハードルが一気に下がりました。


まとめ)

今回は原因に遡らず、「起床」という現象に絞ってできる工夫を発表してみました。

起床の苦労は様々な要因から生じますし、元々の要因からアプローチする方が良いことも多いと思います。無理に起きず休んだ方がいい状態・時期ならば決して真似しないでください。

まだまだ朝はつらいので、今後とも、朝を楽にやり過ごす技を開発したい、探していきたいと思います。また、「そもそもなぜこんなに早くから起きなければならないのか?」「自分の自然を曲げて朝起きを強要される社会は間違っている!」という怒りにも似た叫び声が自分の内から毎朝沸き起こるので、そちらについても研究して行きたいです。

本研究が、自分と同じ「起きたいけど、起きれない人」の役に立てれば幸いです。


先行研究)

『発達障害の僕が「食える人」に変わった仕事術』(著:借金玉)

以上の工夫は自分独自に試行錯誤したものですが、驚くべきことに、何点かにおいて同じところにたどり着いている方がいらっしゃいました。自分が何と無く考えていたことが明快に記載されており、本研究を記述する上で表現をお借りしました。

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